
我ニ勝算アリ!
楽天が「アンリミット」を打ち出す理由を考察する
満を持して、楽天が携帯キャリアに参入します。NTTドコモ、au、ソフトバンクに並ぶわけですね。市場としては寡占市場&レッドオーシャンであることは明らか。
そんな環境に入っていくのだからインパクトが必要。 なんでインパクトが必要か?単純明快、ユーザーに「楽天に切り替える理由」が提供できないと事業として成立しないから。
そんな状況の、最後発の楽天が打ち出した作戦がこの『Rakuten UN-LIMIT』なのだ。
楽天アンリミットの特徴
ユーザーに対して楽天に切り替えるよう促すことを目的としたプランなので、結構衝撃的な内容なのですが、そんな中で、わたしが注目する「楽天アンリミット」の魅力&特徴は以下の3つです。
・楽天回線エリア「完全データ使い放題」
・楽天リンクアプリで「国内通話かけ放題」
・データ&通話使い放題で月額3,278円(税込)/月
キャリア回線で、この条件で、この価格は相当インパクトがある。イノベーションと呼んでもいいレベルのものだと思いました。破壊的。
楽天アンリミットに申し込んだ理由(ドケチが魅力を感じたポイント)
やっぱりデータ使い放題に一番魅力を感じました。使い放題になったらたぶん、生活が変わります。
外出先でデータ容量を気にしなくてよくなることで、行動に制限がかからなくなるであろうことが最大のメリットです。電車内で動画見まくったり、ゲームのアップデートしたり、カフェでノートパソコンデザリングして仕事したりすることに対する、データ容量とお金の制限がなくなります。
間違いなく行動力があがるでしょう。
今現在、マイネオ(MONV)を利用しているのでキャリア回線になることによる通信速度の改善が期待できることも魅力。データ容量無制限を最大限活かそうとするならば、回線速度は超重要。うまくいけば今よりも全体的なレベルアップが見込めます!乗るしかない、このビックウェーブに!って感じです。
楽天アンリミット専用端末問題(今回リスクをとって挑戦するポイント)
2020年3月7日時点、楽天アンリミットは自社で販売する11種類の端末のみ、動作保証をしています。わたしは新たに端末を買う気はありません。今の端末で勝負してみます。
動作が保証されている端末を買わない理由
おそらく、ほぼ間違いなくしばらくしたら5G対応端末が山ほどリリースされるだろうと予想しています。
端末買い換えるなら、そのタイミングで端末を買い替えたいことが理由です。こういう先読みをしているので、選択肢が少ない今、あえて端末を買うという判断をしないということです。
1年間の無料期間を有効に活用する戦略(名古屋の生活で楽天回線を活かせるか?)
素晴らしいプロモーションだと思います。話題性十分でしょう。今回の1年間利用料金無料キャンペーンにMNP(ナンバーポータビリティ)を含めないというのは、そういうことなのでしょう。
オープンベータテストというか、無料期間に確認してね!という意図を感じます。 それに乗っかって、戦略を立てました。
無料期間に今のスマホ、楽天アンリミットのSIMに差し替えて日常生活で使って、楽天回線の範囲内で使いこなせるか検証します。一時的に電話番号変わりますが、実情として自分の電話番号を使う機会って月に何回も無いのでSIMカード差し替えて1~2週間試しても問題ないんじゃないかな?と判断しています。
大丈夫!って判断できたらMNP利用してメイン回線を楽天アンリミットに移行します。ということで、戦略上、1年もの無料期間を必要としません。
というか、おそらくこういう人多いんじゃないかと思います。楽天もたぶんこれ系の動きを想定していると思います。だから、300万人という限定になってるんだかなっていないんだか、事実上応募者全員じゃないか?みたいな数字を出せるのではないかと思います。
もらえるポイントでリスクをケア(SIMロック解除と最悪のリスク)
今回のキャンペーンで楽天ポイントが合計6,300ポイントもらえます。このうち3,300ポイントは先払いする事務手数料3,300円と相殺されるので、実質無料で契約できる&3,000ポイントプレゼントですね。わたしはこの3,000ポイントを今使っているスマホのシムロックを解除する原資に充てます。
わたしの端末がリスク要因そのもので、①シムロック解除していない端末であること(=シムロック解除手数料を払わないと楽天アンリミットにチャレンジすらできないこと)、 ②ポイントバックの条件が楽天SIM使って楽天リンクアプリをアクチベート(承認)することだから、最悪、ポイントバックが受けられない可能性があること がリスクです。
ただ、先に述べた通り今スマホを買い替えたくありません。とはいえ、リスクの最大値が6,600円損するくらいのもの。全容が見えているので、チャレンジコストとして考えればまぁOKと判断しました。楽しいですし。
端末について勝算がある理由
色々調べていると、「SIMロックフリーの端末なら何でもOKという勘違いが多い」という「なにっ」と思う記述を見かけましたので、SIMロック解除についても調べなおしてみました。
携帯通信事業者、NTTドコモやau、ソフトバンクなどには事業者番号というのが割り振られており、たとえばNTTドコモで購入した「SIMロックされている端末」はNTTドコモの事業者番号のSIMしか使えない状態ということ。このロックを解除するのがSIMロック解除。
これをやると、NTTドコモで買った端末でもauやソフトバンクのSIMカードが使えるようになる。だから、楽天モバイル、楽天の事業者番号のSIMカードを使う場合、SIMフリーの端末が必要になるという理屈。
じゃあSIMフリーになった端末ならどこの通信事業者のサービスでも利用可能か?というとそういう話にならないのが難しいところ。ここで「周波帯/バンド」の概念が出てきます。
スマホ端末は電波をつかんで通信を行う仕組みであり、通信事業者が提供するバンド(周波帯)が掴める、利用できる端末じゃないと理論上通信ができない。
SIMカードを認識することと、電波を掴むことは別なのだ。SIMフリーの端末にちゃんと生きてるSIMカードさしても使えないのはこれが原因。4Gに対応していない、3G時代の古い端末に、最新の4Gの電波しか掴まないSIMカードさしても、認識はするが電波つかめないイメージ。
つまり、関門は最低でも2つあるということ。ひとつが「利用したい通信事業者が提供しているバンド(周波帯)に対応している端末であること」、ひとつが「SIMカードを認識させること(=SIMフリー端末/SIMロック解除)」。
そこで勝算の話。 わたしが使っている端末、au版のXperia XZ1なんですよ。楽天回線のバンド(周波帯)がなんなのかわからない怖さはありますが、楽天がローミングで組んでる相手がauなので、auの端末ならいけるんじゃないかなーと。
現時点の楽天が端末絞ってる理由って、ローミング先がマニアックなバンド使っているauだからなんじゃないかという読みです。まだ楽天回線自体のカバー率が大都市圏のみと低いことから、どうしてもややマニアックなauVoLTEにローミングでつながる機会が多い・可能性が高い。
そうなると、楽天回線に対応している端末でも、auVoLTE回線に対応していない端末だと、結果「つながらないというクレームになってしまうから」という読み。
怖いのがXperia XZ1って新しい機種じゃないので、最新のバンド(楽天が新規で取得する可能性のあるプラチナバンドとか)使われていると対応できない可能性と、電波掴めても楽天リンクアプリが対応していない可能性。
けど、公式対応が表明されているXperia Aceに搭載されているandroidのバージョンが「9」、Xperia XZ1のandroidバージョンも「9」。
楽天オリジナル端末ラインナップの少なさから、端末料金で稼ぐビジネスモデルとは思えないので、そう考えるとなるべく既存の端末を使えるようにしてユーザーを増やしたいはず。 だから、たぶん行けるんじゃないか?と判断した理由(ワケ)です。
※ちなみに、現時点でiPhoneに対応していないのは、単純に専用アプリをiosに対応させるの間に合っていない予想。
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おまけ UN-LIMITに楽天の本気をみた
1年間無料。契約期間の縛りなし。事務手数料もポイントバックで実質無料、さらに追加で3,000ポイントプレゼント。
利用者側がリスクと思う内容をごとごとくつぶしに来ているように感じます。ユーザーの失敗を最小限にしてやるそ!という意思を感じます。
そのうえで価格破壊までしに来ています。やらなきゃ損レベルで、やらない理由を完全につぶしに来ています。
おそらく、この事業は数年くらい赤字でしょう。1年間の無料期間も月2GBのauローミングがあるってことは、ライバル会社にお金を払うってことです。
これは、そこまでしてでもやってやる、絶対にビジネスとして成功させる、ビジネスの柱にしてやる、何よりも、世の中を変えてやる!って意思があるということです。じゃなきゃ、こんな投資はしません。そうじゃなきゃ、こんな価格設定はしません。 こういう前のめりな姿勢、大好きです。

もちろん楽天カードも一緒に作ったよ!


まとめ 続報/結果にご期待ください!
というわけでこの戦略で行動してみようと思います。サービスの提供開始が4月(だっけ?)らしいので、そこまでに今の端末をSIMフリー端末にして準備万端、準備完了!楽しみに待っていようと思います。
うまくいったらうれしいし、ダメならダメで良い経験だし、メリットしかない。 何よりも、こんなことできる機会なんて次いつ巡り合うんだ?ってくらいの出来事だと思うんですよ。今回の環境。 こういうの好きなんで、楽しみたいと思います!!!
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おまけ2 新型iPhoneSEが超相性いい解説記事を書きました!

続きを書きました!



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