就職活動するニャ!
リクルートスーツの揃え方を教えるニャ!
元スーツ販売員の知見で
もっともおトクな揃え方を解説するよ!
買い揃えにの前提は「洗濯は週に一度」「半年間買い足しなし」
シャツの必要枚数とかは
一人暮らしで週に1回洗濯する人を想定しているニャ!
この記事の内容で揃えたら
半年は買い足しなしで戦えるよ!
お店の特徴を活かしたおトクなスーツの買い方
前提条件として、「新社会人が最初に揃えておくべきスーツ」という文脈だと、ターゲットになるのは黒or紺orグレーの無地スーツになります。
極論「ぱっと見全部黒の無地に見える感じ」のスーツが正解と思ってOKです。
これはユニクロも量販店も両方普通にクリアできますので、特徴と優位性を確認して「ユニクロ」か「洋服の青山」など、どこで買うかを判断しましょう。
ユニクロで買うメリット
高品質ウールを使った「パターンオーダー(普通に買うよりも強力なお直し)」サービスが受けられるスーツが1着23890円くらいで購入できる為、パターンオーダーで対応できる範囲のサイズの悩みが無くなる事。
正直、パターンオーダーでこの値段は頭おかしいニャ!
洋服の青山で買うメリット
多様な価格帯と型紙のパターンがそろっており割引クーポンが定期的に発行されている事。サイズ展開が豊富な事。
スーツスタイルで最も重要なのは「サイズ感」です。これは「フル装備状態で鏡を見てシュッとした感想を得られるかどうか?それでいて違和感無いか?」を目安にしてください。
型紙との相性もありますので、いろいろ着比べてみることも重要です。 実店舗でスーツ一式を買うメリットをまとめてみます。
・大きな鏡で全身の確認ができること
・オフィスの照明と同じような環境でいろいろ試すことが出来ること
・店員さんに「客観的な」意見を求めることが出来ること
これらを妥協するのならば通販で買うのと同じになってしまいます。特に販売員さんと協力して選ぶことが重要です。
ショップスタッフには積極的に協力してもらうニャ!
スタッフも頼られてうれしいから
遠慮なく話しかけよう!
相手も仕事でやっているので、基本的には悪いこと言わない等を考慮する必要があるものの、まず最初に「客観」が入ったアドバイスをもらう相手としては十分メリットがありますので、積極的にお世話になりましょう。
実際に販売していた側の身も蓋もないアドバイスとして、量販店の店員は基本的に、大き目をススメがちという事を理解しておくと良いと思います。やや大きめで販売しておけば、クレーム発生時に詰めなおすことが出来ますが、逆は対応しきれない可能性がある事が理由です。
また、スーツが初めての人にジャストサイズを提案すると、慣れていないのでジャストのフィット感を「窮屈」と感じてしまう事があるという事情もあります。
ひとつの結果として「クレームを起こさない=お客様の言いなり」的な考え方で販売をするとオーバーサイズを売ることが多くなるという理屈です。電車とかで周囲を見渡してみると、ちょっと大きめのスーツを着ているサラリーマン、多いでしょう?そういう事です。
2パンツスーツ(ズボン2本つきのスーツ)はスーツを2着買うなら特別必要ないと思います。3ピーススーツ(ベストつきのスーツ)は不要です。
個人的には、2パンツや3ピースで価格を引き上げるのであれば、「ズボン下(ももひき)」と「洋服ブラシ」「きちんとしたハンガー」のスーツの寿命と見た目の印象を超強化する3アイテムの購入を強くオススメします。
青山で見るメリットは
型紙の違うスーツを試着できること!
だから、同じサイズの別ブランドを
試着しまくるニャ!
GUで買うメリット
シンプルに安い!
ただ、値段なりの化繊感はどうしても出るので
2着目や雨用で買うのがおすすめニャ!
スーツの寿命と見た目の印象を超強化する3つのおトクアイテム
スーツ姿は見た目が命!
良い状態を保つことが
印象UPの秘訣ニャ!
ステテコ
スーツの寿命は引っ掛けて破けたなどの事故が無い限り、大抵「パンツ寿命=スーツ寿命」となります。ジャケットが先に着用不能になることは稀です。
特にズボン下はパンツの寿命を劇的に伸ばせます。週5勤務として5本買いましょう。生地に足が直に触れなくなる為、皮脂汚れなどの防止になりますし、汗による被害も最小限にすることが出来ます。目的を考えて、ステテコの長さは確実にひざ下まであるものを。
こういうやつニャ!
ズボン下やステテコにおじさんのイメージ持つ人がいるけど、
最近のはおしゃれでスポーティ!
機能性も高いので使わない手は無いんだ!
くわえて、センタークリース(ズボンについてる折り目の事)が消えにくくなり、座った後なんかに出来るひざ裏のしわしわが驚くほどつきにくくなります。スーツはしわを嫌います。
・クリーニングの頻度も少なくでき、経済的であること
・結果、スーツの寿命が延びること
多くのメリットがあります。初期導入コストがやや重いですが、メリットを考えるとこのタイミングで導入しておきたいです。性質上、ここでかけたコストは回収できます。ちなみにステテコは通年使います。
洋服ブラシ
次いで洋服ブラシですが、これも必須です。何故なら「洋服ブラシにしかできない仕事がある」からです。モノは使えば傷みます。
傷んだものは見栄えが悪く、清潔感を損ないます。洋服ブラシが無いということは、自宅で、日々のスーツケアが出来ないということと同義です。
清潔感の欠けたスーツスタイルを余儀なくされてしまうという事でもあります。また、クリーニングは衣服を傷めますのでスーツの寿命が縮まり、買い替えのサイクルが早くなってしまうということにつながります。
これもステテコ同様、回収できるコストとなります。このタイミングで導入し、ブラッシングの癖をつけておくのが賢いことだと思います。
最初はコレくらいでOKニャ!
余裕ができたら↓の記事で紹介しているモノから選ぼう!
※記事は「平野ブラシ」を紹介していますが、江戸屋ブラシの評価は変わりません。お金に余裕があれば平野、そうでなければ江戸屋で十分だと思います。
このレベルになると、値段の差分の効果差が無いということです。どちらが高性能か?と問われれば平野ですが。
考えるポイントは、ブラシってそう買い替えるものでは無いので、ここを見ながら予算と相談すると後悔が少ないですよという事です。
ハンガー
ハンガーも重要なケアアイテムです。洋服は着用時間よりもハンガーに掛かっている時間のほうが圧倒的に長いので、その間ずっとスーツの形状を保持してくれるアイテムは重要です。
ハンガーはプラ製が良いニャ!
立体的なやつを選ぶニャ!
パンツやシャツのハンガーは
クリーニング屋でもらえるので十分だ!
★スーツ関連の金額まとめ★
スーツ2着 50000円くらい
ステテコ5本 1500円×5本=7500円くらい
洋服ブラシ 6500円くらい
ハンガー 1000円×2本=2000円くらい
合計 66000円くらい
シャツ+ベルトはセット販売がねらい目
スーツ量販店の3枚1万円のセットが超高コスパな為、これを買えばOKです。大抵、「シャツorネクタイorベルト」組み合わせ自由3点1万円な為、2セット買う。
シャツ5枚、ベルト1本でお買い物終了である。購入するのは「綿の混紡率が高めのノーアイロンシャツ」である。3枚で5千円以下のシャツもありますが、値段なりです。
品質と価格のバランスを考えると3枚1万円セットが最強です。3枚5千円以下のシャツは、半分以上が低価格の為に選定されたポリエステルで出来ている上に、襟、袖のつくりが雑で、洗濯を繰り返していると剥離して、非常に見栄えが悪くなり、清潔感を損ないます。
シルエットも「おじさんくさい」為、一気に微妙な感じになってしまいます。特に上述のスーツ選びをしている場合、悪い意味でバランスが悪くなり、非常に目立ちます。
3枚1万円セットのシャツは、単品5千円(3枚1万5千円)で売って適正かな?というクオリティです。このボリュームゾーン、無茶苦茶売れる為、良い意味で力が入っており、これまた良い意味で価格と品質のバランスがおかしいのです。
シャツの「もち」については、このレベル以上のシャツであれば手入れの仕方しだいで何年着用できるかが決まります。最もシャツに優しい管理は「良い」クリーニング店でのフル管理であり、最もシャツに厳しい管理は「ダメな」クリーニング店へ預けることです。
とりあえず5枚買っておけば1週間凌げますし、1枚あたりの着用頻度も下げることができる為、ちゃんとした洗濯方法で管理できていれば年単位で持ったりします。
普通に洗濯乾燥機でケアしても十分もちますし、しわも普通に着用するレベルで問題ない感じで仕上がります。
職場によりますが、「真っ白」2枚くらい、上記画像左の「限りなく薄いブルー」的なシャツ1~2枚、画像右の「織柄の入った白」1~2枚くらいが高バランスだと思います。
最初期に気をつけなくてはならない点はただ一つ「着まわしでアウトな組み合わせになりそうなモノは避る」事です。根本的に手持ちのアイテムが少ない為、揃えるアイテム全通りで組み合わせることが可能なチョイスが重要です。
また、立場的にもおとなしめのアイテムで揃えておいたほうがよいです。無難はイメージ的にも着回し的にも正解です。また、この手のアイテムが腐ることは有りませんので、擦り切れるまで戦力として活躍し続けてくれると思います。
どうしても柄物を身に着けたいのであればピッチの狭いストライプ。青系で。この時点でシャツに暖色(ピンクとか、黄色とか)を取り入れるのはオススメしません。あわせにくいです。
まず薄いブルー、白系の仲間くらいのモノから取り入れていくと失敗が少なく、着回ししやすいでしょう 襟の形もいろいろありますが、とりあえずセミワイド選んでおけば間違いないです。
このクラスのシャツであればシルエットがある程度選べます。最近は量販店でも試着が出来ますので、背中にダーツが入ったスリムなものを選ぶとよいです。意外とジャケットを脱いでシャツ姿になる機会多いです。
「このクラス~」という表現が多々出ている通り、このクラスは非常に高コスパです。学生さんだと「シャツ3枚に1万円って高い!安いので良い!」と思ってしまうでしょうが、ジャケットを脱ぐ機会の多さを考えるとスーツ並に重要だったりします。
そして、このクラスのノーアイロン加工の出来は最高です。高級シャツになると逆にこのノーアイロン機能がつかなくなってきますので、機能性、清潔感の両立が高次元で簡単にできるクラスなのです。
意外と重要なのがベルト。必要性が無くても常識アピールの意味合いで良い仕事をします。後述の「冬コート」と同じ理屈です。「ベルトが無いって、変」というイメージが存在する事は事実としてありますので、ポジティブに捉えて活用しようという意図です。
セット買いするならシャツ6枚でベルトはどこかその辺で黒いの1本千円くらいで買う感じでもOKです。基本的にベルトは靴とセットで考えるものです。
・銀色の小さいバックルで、普通の形をしている
・革製っぽい見た目で、黒色である
・長すぎず、短すぎない、ちょうど良いサイズである
つまり、普通であれば安くてもなんでもOKです。
ネットで買うならこういう感じニャ!
十分だね!
★シャツ+ベルト関連金額まとめ★
3点セット×2セット=20000円くらい
★ここまでの累積★
86000くらい
ネクタイ
2.シルク調である
3.小さいドット柄か、小紋柄にする
この条件を満たしていればOKです。
画像はオススメの色、柄の取り合わせです。ダーク系の寒色(画像だと一番下の紺のドットタイ)、ダーク系の暖色(画像中央、えんじ色の小紋柄のタイ)、明るい色のタイ(画像だとピンクのドットタイ。コレは別に水色でも良い)買っておけば、上述の通りの買い物をしている場合、全ての組み合わせに適合します。
ネクタイは通販で買いやすいアイテムだから
最初はセット品で揃えちゃうのも手だニャ!
最初は品質より本数が大事。
「いつも同じ」感を出さないのがポイント!
ストライプ、チェックを避けたのは、以降買い足す時のチョイスで十分である事と、柄の主張が強すぎること。特にストライプに関しては、スーツやシャツでストライプを選んだ場合、ピッチ(ストライプの幅)のあわせという要素が入り込んでしまうことを理由に、この段階でのチョイスからはずしています。
チェックはどうしても「カジュアル感や子供っぽさ」が出てしまう為、3本という限られた本数の中に組み込むのを避けました。
この3本であれば、シャツ&スーツとの着回しでダメな組み合わせが無いのでフル活用できると思います。ちなみにソリッドタイ(無地)もはずしています。
スーツ無地でシャツも抑えめにしており、ネクタイまで無地にしてしまうとちょっとシンプルすぎるコーディネートになってしまうため、今回はおとなしめの柄を選びました。
★ネクタイ関連金額まとめ★
3本3000円でもよいのですが、高めの見積もりで3本10000円
★ここまでの累積★
96000くらい
革靴(ビジネスシューズ)
今回の考え方では、最初に良い靴を所有することは推奨せず、安い靴を3~5足持つことを推奨します。
高い靴をすすめない理由は、靴は手入れしてナンボだと思うことと、手入れするのであれば、ある程度の金額の靴を、自分の仕事の特性と、好みと予算がある程度自由にコントロールできるようになってから挑戦するべきだと思うからです。
3足買うのなら全部紐靴で揃えましょう。全部同じ靴で揃えても良いと思います。
黒い靴を3足。コスパ考えるとGUで2990円くらいで販売されているドレスライクの靴で十分です。ココでの肝は毎日同じ靴を履くのを避けるということです。
この価格だと合皮になると思いますので、雨の日も安心です。紐靴を推奨しているのは合皮だからです。本革と違って伸びないので、紐で調整が効くというのはありがたいです。
数を揃える理由は清潔感の為です。1回履いた靴は2日以上は休ませたい。そう考えると3足は最低条件となります。足が臭くなる原因はコレです。
靴の中で雑菌が繁殖するからです。余談ですが、今すでに足のにおいが気になる人は、今もっている靴を全て捨てて、7足靴を買い揃えて、入念に足を洗った上で、毎日違う靴を履けば大抵よくなります。原因は足自体ではなく、靴に繁殖してしまった菌だからです。
「安い靴は足元見られる」的な記述を目にしますが、これは「ケアが不十分だから」です。合皮のメリットにケアが楽というものがあります。濡らしたタオルでまるっと拭きあげればきれいになります。楽なケアで清潔感を保つという事が重要なのです。
靴は環境に左右されるアイテムです。事務職で室内サンダル履きOKな環境と、営業で様々な状況にさらされるのでは靴に与えるダメージが違いすぎます。
重要顧客を相手にするなど、高級な靴が活躍できることが確定された状況を除き、まずは数を揃えて様子を見るべきだと思います。
★靴関連金額まとめ★
5000円(ちょっと高めの見積もり)の靴×3足=15000円
★ここまでの累積★
111000円
かばん(ビジネスバッグ)
量販店に並んでいるような黒いナイロンブリーフで十分です。5千円~1万円くらい。考え方は靴と同じです。鞄は最初「機能性」に振っておくと良いと思います。
革のかばんはドレス・フォーマルだし、雰囲気良いし、育てることができて楽しいですが、値段が高い、重たい、雨に弱いという特徴があります。
「業務内容によって持ち運ぶものが違う」事に対してカバンという道具を選ぶことが重要なので、業務内容が不明なうちはまずはこの程度のモノで様子を見るべきという考え方です。ただ、予算が許すのであれば機能面でポーターの3wayをオススメします。
手提げ鞄は確実にズボンと「擦れる」為、革以外を選ぶ場合はなるべく目の細かい素材の鞄をチョイスするのが良いと思います。そういう意味でもポーターのタンカー素材は最強だと思います。肩掛けの素材もスーツ生地にやさしいですし何よりも今後、革鞄等を買い足したときにサブバックとして活躍し続けます。
★鞄関連金額まとめ★
5千円くらい
★ここまでの累積★
116000円
時計&コート
時計
時計は無くてもOKニャ!
時代だね!
悩むくらいなら必要ないです。そういう時代です。この前提で選びますから原則として「普通の見た目」という条件を満たしたうえで好きなものを選んでOKです。
例としてあげると、セイコーやカシオなどの日本メーカーの3針モデル、日付のみ付きので、メタルブレスのを1万円くらいで探すと良いですが必須アイテムではありませんので繰り返しになりますが、悩むくらいなら他に予算回したほうが良いと思います。
コート
最初期はスプリングコートは不必要です。冬コートは必要です。季節感は社会常識を図るモノサシになるケースがある事も理由です。
真冬にノースリーブ着ていたら、いくら本人が「寒くない」って言っていても、たとえ事実としてそうであったとしても、周りの人は「ちょっと変だな」って思いますよね?そういう事です。
季節感は重要ニャ!
常識を疑われるとモッタイナイよ!
スーツと同じ色、サイズの考え方で、黒か濃紺のチェスターコートを買っておけば良いと思います。コツはラグランスリーブを避けること。
チェスター選ぶ理由は原則としてチェスターコートはラグランスリーブの仕様にしないからです。 3万円も出せば十分なものが買えると思います。
コート買うなら必ずマフラーをすること。できれば手袋も。装いのグレードが格上げされる小物類なので、良い意味で差別化ができます。
機能面でも保温の他に、傷みがちな襟まわり、袖周りをガードできる効果もあります。モノもちだけで言えば、マフラー&手袋でガードしつつ、洋服ブラシで手入れをしていれば買い替えのタイミングを見失うレベルで品質を保つことが出来ます。
また洋服ブラシが出てきたニャ!
デイリーメンテナンスできる唯一のアイテムだからね!
まとめ
以上の理由に基づき、最初に余裕を持って15万円ほど投資しておけば、かなり充実したスーツライフが送れるのではないかと考えます。初期投資としては高額ですが、「安物買いの銭失い」にならない構成になっている筈です。
個人としても昔は「ポールスミスのスーツを着ていることがカッコイイ」という価値観でしたが、今は青山などの量販店のスーツ着て「しっかりと整っている、できる人間!」みたいな感じで活用する事がカッコイイと思っています。
たまにとんでもない掘り出し物に当たるときがありますしね。(ロロピアーナの生地使ったコートが何気なく置いてあったり)。目的を明確にし、無理なく賢い買い物をする。この記事がその手助けになる事を心から思っております。
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