こんにちは。灯(@tumenoakari)です。
わたしはアディダスのスタンスミスを愛用しています。
良い靴ですよね。レザースニーカーなので大人っぽいですし、会社に履いていってもギリギリ大丈夫な顔をしています。
スタンスミスと言えば白色がメジャーですが、会社に履いていくことを想定していたので黒色のを買いました。
黒色の靴は、長く履いているとどうしても白っちゃけてきます。
けっこう長い事はいているので買い替えても良い買ったのですが、靴底の補修したりして愛着があるのでメンテナンスして復活させてみよう!という記録を取りましたので共有します。
用途から、汚れと傷を分析する
メンテナンスを行う前に状態を確認しましょう。
写真だと分かりにくいカモですが、つま先部分が削れて白色の地肌が出てしまっています。
傷だらけでボコボコですね。
カカト付近に大きな傷と白くなっている部分があります。
カカト内側も歩くときに擦れるからか、白くなってしまっている部分がありますね。
こんな感じで状態は結構わるいです。
この靴は、ハードな通勤用の靴として購入しました。
1年くらいかな?勤務地が変わることがあったのですが、駅から徒歩30分くらいの場所だったんですよ。
道の整備も微妙な感じで雨が降るとすごい水たまりができるような環境だったので、革靴いたむなぁと思い、対策としてスーツスタイルでも履ける、革靴みえするスニーカーが欲しくなってスタンスミスの黒色モデルにしたのです。
そういう用途で購入した靴ですから、たまの作業なんかでも着用してまして。 重たいものを持ったり置いたりするときにつま先の上に荷物を置いたりしていたのでつま先の痛みが激しかったり、カカトに大きな傷が入ってしまったりしたわけですね。
幸い、靴が屈曲する部分に破れが出るほどの状態ではありません。 なら、カカトを補修したことも有りますし、いい感じに見た目を整えてまだまだ活躍してもらいたいわけです。
今後の用途は雨用のスニーカーになりますから、傷を消して表面に防水や撥水が期待できるようになれば良いかな~と思います。
スタンスミスの黒は本革なのか、合皮なのかを確認する
靴のケアをおこなうにあたって、素材が何なのか?を特定しておく必要があります。
合皮と本革ではケア方法が変わってくるからですね。
※最近は合皮のことをヴィーガンレザーというらしいですね。特に高級ブランド。
調べてみると、本体は本革、カカトのレザーパッチが合皮っぽいです。
しかし、実際に見て触ってもあまり本革な感じがしないんですよね……
まぁ、分からないモノはわかりませんから、こういう時は油を使え良いのです。 タピールのレーダーオイル。
本革なら油が浸透し保革ケアになりますし、合皮なら合皮で汚れ落としになりますから。どっちに転んでも大丈夫って感じになります。(レーダーオイルには保革だけでなく汚れ落としの効果もある)
というわけで、本体にレーダーオイルを塗ったのですが、オイル塗ってもどっちか分からんですw 浸透している感じもするし、オイルが揮発しているだけの感じもします。
とはいえ、きれいにはなりましたから良いでしょう!
実際のケアの手順。 水ぶき→保革→補色
先にオイルの話をしましたが、オイルを入れる前にブラシでほこりを落としてぬれた雑巾で汚れを落としています。
ブラシと濡れ雑巾で水で落ちる汚れを落としてからオイルを使って保革しつつ、油でもクリーニングをする感じです。 水で落ちる汚れと油で落ちる汚れって違いますからね。
汚れ落として靴のコンディションを整えたら補色していきます。
今回もウチで定番、サフィールレノベイティングカラークリームとユニバーサルレザーローションを使います。
防水性も期待したいですし、色落ちが激しいのでしっかり着色したいというのが今回の要望。 あと、傷も目立たなくしたい。
よってレノベイティングカラークリーム。これは顔料系の補色剤なのでパキッと色がのりますし、顔料が傷に入るので傷が目立たなくなるのです。
ガッツリ色をのせたいのでレノベイティングカラークリームを薄めないで使いたいくらいなのですが、このクリームは固くて使いにくいのです。 なのでいつも通りユニバーサルレザーローションで伸ばします。
50:50くらいの割合で混ぜました。 このくらいのバランスが使いやすさと補色のちょうどよい感じと思います。
ちなみに混ぜる為のパレットを用意する人が居ますがわたしはパレットとか持っていないのでアルミホイルに
布で塗ろうかと思いましたがブラシで塗ってブラシで仕上げました。 スニーカーはデザインが凝っているので布よりもブラシのほうが向いていると思いました。 早く仕上がるしきれいに仕上がります。
仕上がり。 スタンスミスが復活しました
全体的な仕上がりはこんな感じになりました。
つま先の傷は完全に消えることはありませんが、傷の中にしっかり黒色が乗ってくれたおかげで肉眼だとほぼ傷が分からないくらいに仕上がりました。
カカトの色抜け部分は完全に補修できていますね。 新品みたいな感じです。
大きな傷があった部分も、傷自体が消えることはありませんがつま先同様、傷の中にもしっかり黒色が入ることで目立たなくなりました。
この靴の革は表面が黒、内側が白色です。 傷がつくと表面の黒が剥がれて傷部分が白くなるため、極めて傷が目立ちやすいのです。
なので、傷を埋めてまったく目立たなくする修理(高くて大変な修理)を検討しがちですが、傷部分を黒色で補色してあげるだけでかなり目立たなくなります。
上の写真はあえて目立つように撮影しています。 目立つように撮影してこんな感じです。
補色は傷部分だけでなく全体に施していますので、見違えるようにパキッとしっかりした黒靴になりました。
たぶん、下手したら新品の時よりもツヤのある黒色だと思います。(サフィールレノベイティングカラークリームは高級家具の補修剤なので高級感のある仕上がりになる)
陰影強調するとこんな感じです。
なんか凄みがありますね。 歴戦の勇者って感じです。
味が出る素材ってこういう感じになるのが良いですよね。 ある程度きちんとしたメンテナンスが定期的にされていれば新品の頃より良い表情になります。
今回はレーダーオイルを使ったので浸透に1日かけましたが、作業自体は通しで30分くらいのものです。
割とかんたんなメンテナンスでこの仕上がりですから大満足です。
仕上がりが気に入りすぎて、雨の日に履くのを躊躇してしまうのが欠点といえば欠点になりますねw
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