バカバカバカっ!早く買わなかったことを後悔したヤツら【ココ】

機械式腕時計 いつオーバーホールするのが正解なのか&安く修理するやり方

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初めてのボーナスで買った高級機械式腕時計!大切に使っていきたいんだけど、オーバーホールに出すタイミングがわからない! お金もかかるし、どうしたらいいんだろう・・・・・・?

普通に扱ってるのなら、止まった時で大丈夫だよ! 機械式腕時計は、高額だったり愛着があったりする場合が多いから、理由をていねいに説明するね!

 

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結論:腕時計のオーバーホールは動かなくなったときに、通販(宅配対応)ができるところでやればOK!

時計を落とした!水没した!というような緊急事態ならすぐに修理や点検が必要だということが明確に判断できますが、普通に使っていて普通に動いている状態で、何年もオーバーホールをしていない状況だと、いつ分解清掃点検に出したらよいか迷いますよね?

結論、動かなくなった時でOKです。

この記事を読むと、なんで動かなくなった時で良いか、どこに修理に出したらよいかが理解でき、納得してメンテに出すことができるようになります!

4年に1度オーバーホールの嘘【オーバーホール=車検 とイメージしよう!】

実体験として、4年に1度のオーバーホールは不経済だと断言します。 無意味だとは言いません。車検をイメージすれば理解しやすいと思います。普通に使っている自動車を2年に1回車検に通したとき、ほとんどの人は「問題なし」という結果だったのではないでしょうか?

腕時計のオーバーホールは分解点検修理清掃をおこなうことなので、「点検」が含まれる以上は理論上無駄にはなりません。

車検の例を出しましたが、腕時計は自動車とは異なり、異常があったとしても人命にかかわる問題に発展することはありません。

だから、大半の人は4年に1度などという定期メンテを行う必要性が薄く、動かなくなってからメンテに出しても十分だということです。

オーバーホールで故障を未然に防ぐ価値

定期オーバーホールをするメリットはヤバイ個所を早めにキャッチして未然に対処できるということと、分解清掃注油で時計の精度が保たれるということです。健康診断みたいなイメージです。

さて、腕時計の機能にフォーカスしたときに最もヤバイ状態は何なのか?を考えると、それは「時計が止まる」ことと、「時刻がずれる」ことです。時刻を知る手段が腕時計しか無いということであればこれらは大問題ですが、現代社会で時間を知る手段が腕時計しか無いという状況は考えづらい。

「正確な時刻を腕時計で知る必要がある」のならば機械式腕時計を選ぶこと自体がナンセンスです。より精度の高い電波式の電池式(クォーツ式)の腕時計を選ぶのが真っ当な感性です。

そうなると、時計の機能の保全という意味で定期メンテに出すのはあまりメリット無いという考えもできることがわかると思います。

じゃあ、未然にヤバイところを見つけ出すことに価値がないのか?と言えばそうでもなく、一見正常に動いているように見えるけれども実は内部に異常があって、ほかの正常なパーツに負荷をかけている場合。例えばサビとかなど、放置しておくと修理代金が跳ね上がることが予見される場合は費用対効果として、定期的なオーバーホールは有効な手段になりえます。

この場合、その時計に相当の思い入れがある場合を除き、損得計算になりますので、定期メンテの費用と想定される故障修理での金額差でメリットの有無を判断できることになります。

特に重要なメンテナンスは分解清掃注油と防水関連

オーバーホールのメニューと料金は店舗によってばらつきがありますが、せっかっくやるのであれば下記のメンテ内容を網羅していると良いです。

・分解清掃&注油

・防水パッキン交換&防水検査

ほとんどの場合、オーバーホールの基本メニューに含まれますが、この2つが確実に実施されることが重要です。定期メンテに出すにしろ、動かなくなった時にメンテに出すにしろ、短くても4年以上のスパンになりますので、一度機械を全部バラしてパーツをきれいにして、新しい油に変えてもらう必要があります。

ちなみに、どのタイミングでオーバーホールに出しても、内部の汚れと油の劣化を指摘されますが、オーバーホールの一般的なスパンを考えれば当たり前です。

防水関連のメンテも必須です。水の侵入を原因とするサビはかなり厄介で、最悪、内部のパーツが全部ダメになってしまい、買い替えたほうが良いレベルのダメージを受ける可能性があります。

人間の体からは水蒸気が出ますので、汗をかく時期に腕時計を付けない、手を洗う時に時計をはずす等の対処をしていても完全な対処にはなりません。防水関連のメンテは必ず確認しましょう!

ポリッシュ(研磨)をしない選択肢を知る

逆に、良くすすめられるが断る意味のあるメンテナンスというのもあり、それがポリッシュ(研磨)です。

誤解のないように言っておきますが、ポリッシュ自体は非常に満足度の高いサービスです。時計が新品みたいにピカピカになって帰ってきますから。

ただ、「研磨」という作業自体が持つ特性、この場合はデメリットを認識したうえでサービスを申し込む必要があります。

ポリッシュ(研磨)のデメリットは、削ること。ケース痩せという言い方をすることもありますが、「一皮むく」ような処理になるので、どうやってもケースが一回り小さくなります。ブレスレットはもう少しわかりやすく、コマとコマの間がだんだんスカスカになってきます。 ケースの角(エッジ)部分もだんだん丸くなってきます。

これは作業の特性に拠るものなので、特性を理解したうえでサービスを活用するか、しないかを判断すると良いでしょう。ダメなのは、特性を理解せず、単純にきれいになるから!で申し込むことです。

だから、ポリッシュが別料金になっているお店は良心的なお店だと思います。

機械式腕時計が動かなくなる理由

普通に使っていて、突然腕時計が動かなくなる原因の大半はゼンマイ切れです。

ゼンマイとは、機械式腕時計の動力に当たる部品で、薄い金属の板をバームクーヘンみたいに巻いたパーツです。

このバームクーヘンを巻き上げることでパワーを蓄積させ、バームクーヘンがほどける力を使って歯車に動力を伝えて時計を動かすイメージです。

ゼンマイが切れる理由は金属疲労です。力を蓄えるために巻き上げられ、ほどいていくという役割なので、常に何らかのテンションがかかっているので、このパーツからダメになることがほとんどです。

だから、動かなくなってからメンテナンスに出す場合、たいていの場合、このゼンマイの部品代金が請求されます。

個人的には、このゼンマイの仕組みから考えるに、ゼンマイは防水パッキン同様に消耗品だと思っています。

通販業者が「安くて品質も悪くない」と考えることができる理由

窓口店舗をもつ必要がないこと。商圏が窓口店舗に限定されないこと。だから客数が稼げるため、単価を抑えることができる。

これは、たいていの通販事業者と同じメリットですが、修理を行う業者の場合、これに加えて対応件数・対応実績を増やせることが品質面でも有利に働きます。 医者で考えるとわかりやすく、手術の経験が多い医者のほうが安心できますよね?そういうことです。

つまり、同じ通販業者のくくりでも、物販よりもメリットが出やすいという構造があるということです。

実際に通販でオーバーホールを依頼した結果

通販でオーバーホールに出す最大のハードルは「信用」

オーバーホールに出そうと思う腕時計は、たいていの場合、高価であるか、思い入れがあるかのどちらかだと思います。 構造上、じぶんにとって貴重なものを割と長い期間預ける必要があるわけですから、信用の問題は重要です。 だから、実際にやってみた系のレビューには価値があるのです。

実際にやってみた流れ

ちゃんとした業者であれば基本的に作業スキームが出来上がっているので、指示通りやるだけです。

1.見積依頼

Webサイトなどから見積依頼をする

2.時計の発送キットが届くので時計を送付する

見積するために時計現物の確認が必要なので、まず時計を送る必要があります。こんな感じの送付キットが届きます。

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3.時計の着荷確認連絡がくる

「信用」の問題は店舗側も認識しているので、「届きました」という連絡が来ます。写真付きできました。時計現物と、申込書と、ヤマトの送り状が1枚の写真の納まったものです。 個人情報バリバリなのでココに掲載できませんが、これらをバラではなく、1枚の写真に収めて送ってくるのはすり替え防止の意味もあるのでしょう。

4.見積金額のお知らせが来る

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料金と納期の連絡が来ます。業者に拠りますがこの業者はある程度余裕を見た、高めの見積もりを出してきました。 この「その他内装部品交換」というもので、オーバーホール作業を進める過程で発見され、交換が必要と判断された場合に必要な部品代金です。実際にやってみて、交換する部品がなかった場合、返金(相殺)されます。

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要するに、見積もりより高額になってしまうとトラブルになることを想定して、あらかじめ余分に見積もりに乗せておいているということですね。人間、見積金額から安くなっても喜ぶだけですが、逆はトラブルのもとになりますから、良い判断だと思います。

ちなみに、今回メンテに出した時計はロレックスです。ロレックスは交換後の純正部品をメーカーに返さなくてはいけないルールがあるので、古い部品は返せないという内容が記載されています。

普通に考えて、わたしがお金を支払って部品を買っているわけですから、所有権はわたしにあるので、こういうルールの事前説明はトラブル防止の観点からとても重要です。

5.正式依頼をする

見積内容を確認したうえで、正式依頼をする必要があります。

6.時計が届く

正式依頼をしたのが2020/1/24、修理完了時計発送の連絡が2020/3/5でした。

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こんな感じで厳重に梱包されて届きました。

支払いは代引きで、受け取って現物確認した時点で取引終了となります。

おおむね、こちらが心配するようなことはきちんとつぶしてくれていますので、特に不安もありませんでした。

7.実際にかかった料金と、日本ロレックスでの正規料金との比較

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結果、ゼンマイ以外の内装部品の交換はありませんでしたので、37,950円でオーバーホールが完了しました。

参考までに、日本ロレックスでメーカーメンテに出すと、基本料金だけで45,000円~となっており、今回の場合は最低でもこれにゼンマイ交換が加算されますので、けっこうおトクにオーバーホールが完了したと思っています。

参考:ロレックスオーバーホールの値段はいくら?メーカー対応と民間修理店の差について

おすすめの通販業者3選

 1.千年堂

累計対応実績45,000件をもつ修理業者です。対応件数が多いだけに、情報が多いこともメリットです。特に第三者のレポートがたくさん確認できることが良いです。

修理の際に、原則として純正部品を使用する点もポイントです。社外品を使う場合も見積もりに明記してくれる点も安心です。正直、どこでやろうか悩むならもうここでいいんじゃないかと思います。必要十分という感じです。

時計修理の千年堂でオーバーホール

一点、千年堂のホームページを担当した人は真剣に反省したほうがいいと思います。十分な口コミレビューがあるからまだよいですが、事前説明なしにこのサイトを見たら「ん?」ってなるサイトデザインです。

2.時計修理工房

東京の銀座と奈良に店舗がある業者です。年間の実績が8,000本と実績十分、店舗があることがメリットです。

Webサイトも見やすく、料金表が乗っているのでわざわざレビューを確認しなくても大雑把な価格が把握できる点が安心です。

特にいいなと思うのが、「LINE見積もり」に対応している点です。LINEで友達登録して写真撮って送るだけなので、見積もりのハードルが非常に低い。気軽にアプローチできる点が強いです!

時計修理工房公式サイトはこちら

3.時計修理工房ネオスタンダード

割と似たような名前が多いのは、名前つけようと思うとこうなっちゃうんでしょうね。

ネオスタンダードの特徴は、見積もりを依頼する画面に「電池式(クォーツ式)」を選択するボタンが存在すること。

この記事の特性上、機械式時計のメンテナンスで調べてきてくれている人が多いと思いますが、電池式もメンテが必要です。意外と明確に電池式のメンテを通販で受け付けてくれているところ少ないので、こういう業者は貴重です。

時計修理工房ネオスタンダード | 腕時計の修理・オーバーホール・電池交換の新規申込

まとめ 機械式腕時計は長い付き合いになるので、選択肢をもつことが重要!

この記事の構成上、メーカーメンテよりも通販のメンテのほうがおトク!となっていますが、メーカーメンテにはメーカーメンテのメリットとデメリットがあります。

保証関連が特に大きな差であり、通販業者の場合はたいてい1年保証ですが、メーカーメンテの場合は2年の保証が付きます。

また、メーカーがメンテをするということは「本物である」という証明にもなり、これはメーカーメンテでしか得ることができないものになります。

逆に、通販業者のメリットはメーカーメンテよりも安価で仕上げることができるとこと、融通が利くことです。メーカーメンテの考え方は航空機などのそれに近く、100%完璧を求める作業になります。代表的なのが竜頭(時計を操作する3時位置についたネジ)の交換です。

メーカーメンテだと一意に交換される場合が多いですが(プラス9,000円)、民間の通販業者だとまだいけると判断される場合が多いです。この辺りをどう捉えるか、ですね。

これはもう善し悪しの話というよりかは価値観の話になります。だからこそ、選択肢を持つことと、じぶんにとってベストな判断をするということが重要なのです。

機械式腕時計は長い付き合いが可能なアイテムであり、長く付き合う価値のあるアイテムになります。そして、長く付き合うためにはメンテナンスは欠かすことができないものであり、率直に、メンテナンス費用は高いです。明らかに、ちょっとした時計なら購入できてしまう金額なのですから。

重要なので繰り返しますが、選択肢を持つことで、じぶんにとっても、時計にとっても無理のない環境で、末永く幸せな状態が維持できる助けに、この記事が役立つことを願っております。

はじめ君
はじめ君

 

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