おフランスのインクをかいまちてよ。
暖色系のインクが欲しかった。万年筆初心者の例に漏れず、まずはスタンダァト(良い発音で)なインクを買い集めた。ド定番のブルーブラック(ラミー)、グリーン(ペリカン)、ブラック(ペリカン)・・・・・・、万年筆3本に対してインクも3個。その均衡が破られた。だって、温かみのある線を引きたかったんですもの。オレンジ色の線を引きたい気分だったのですもの。これはもうどうしょもうもないやめられないとまらない系なので、不可抗力といえる。
で、インクが4個になるのだから、万年筆も4本にしなくてはならないという超合理的な理論によって、万年筆の新規購入を検討していたわけであるが、ちょっと前にブログで「筆箱の中の戦争」というのを書いていた際に、セーラーのプロフェッショナルギアがあまり活用できていない事が浮き彫りになったため、どうせならこれの稼働率を上げてやろうと思い立ったのだ。
当初の計画として「万年筆のメーカーとインクのメーカーをあわせてみる」というものがあり、コレに沿って色々検討していたのだが、セーラーのインクブランドのジェントルインク、このラインナップに現在オレンジが無いではないか!(※この記事時点で廃盤)タイミング悪っ!!
・・・・・・手が無いワケでもない。「ナガサワ文具センター」社の「神戸インク物語」がセーラーのジェントルインクだったりする。この記事時点で全50色のラインナップを備えており当然、オレンジもあったのだが、現在の住まいが名古屋の為、入手手段が微妙。それと別に、今までの人生的に神戸にそんなに思い入れないし、楽しみ半減なのかなぁとも思った。あと50mlもいらない。という事で今回は見送りに。
こうなってくると計画倒れになる。のであれば!逆転の発想で、いっそインク専業メーカーのインクを使ってみる試みにすればいいんじゃね?と思い立ち、急遽エルバンが存在感を増大させた、という顛末だ。手持ちの万年筆&インクのブランドにフランスが居なかったのもチョイスの理由だ。おフランス。なんかテンション上がるじゃない?
シンプルながら非常におしゃれな箱。びん。流石にファッショナブルだなぁと思った。30mlという容量もナイス。実際50mlは自分の使いかただと多い。消費期限があるアイテムなので、ロスが出てしまう事を考えるとこんくらいの容量で十分だと思う。
さてエルバンである。レギュラーラインナップ30色の中に気を引くオレンジ系が2色ある。「インディアンオレンジ」と「ビルマの琥珀」である。ネーミング的には「ビルマの琥珀」が好きなのだが、肝心の色味が「インディアンオレンジ」のほうがオレンジ色強くて好みだったのでこっちにした。これは予測だが、「ビルマの琥珀」、ペンの中で煮詰まったら多分ブラウンにしか見えなくなる気がした。あと、ラベルデザインが象の方がかわいくないですか?
色味はこんな感じ。使用したペンはセーラーのプロフェッショナルギア。中字。用紙は何処にでもあるロディアのブロックメモ。つゆだく(フローの良い)の固体なので、ちょっと濃い目だが、そこそこ目立って良い感じ。ラベルシールの色とあまりさが無いような印象。普通にオレンジという事以外伝えようが無いのだが、個人的には今までなかった暖色なのでテンション上がりまくり。
このオシャレンティなびんはペン置きを兼ねる!にちょっと期待していたけど、これは万年筆用じゃないよね?太軸はまず無理でしょう。つけペンとかの細い軸用かな?時代背景的に考えて。あとびん浅すぎ。このくらいのニブで吸入に難儀した。超大型のニブだとどうやるんだろう?注射器やスポイト?コンバーター直吸わせ?これはインクつぼをかう良い機会なのか(病気)?
少し悩んでいた黒い軸からオレンジのインクが出てくる違和感に関しては、ぜんぜん問題にならないくらいのものだった。多分、ペン先のバイカラー塗り分けの効果だと思ってる。ペン先の金色部分が上手く調和させてくれている感じ。
この万年筆の使用頻度も劇的に改善された。導入したてのスタートダッシュ効果的なモノもあるだろうが、明確な「個性」が生まれたので、手に取る機会が明らかに増えた。ビジネス利用100%なのだが、書類にも3色で書き込める体制が出来たので、より良い仕事が出来るようになったらいいなと思っている。
何はともあれ1200円くらいの買い物にしてはとても楽しめてよかったと思いました。
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