爪ノ灯

「やりたいこと」なんてわからないけど、『やりたくなこと』は明確だ。サボる技術はそんなあなたの力になります!

自分にとっては天国?地獄?? 『ザッポスの奇跡(改訂版)~アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略~』【書評】

 

 この本の評価はまっぷたつに分かれるだろうなと思いました。「うらやましい、こうあるべきだし、自分も頑張るぞ!」or「たまたま上手くいったからこういう話ができるんだよ」みたいな。

 

 成功している会社の必須事項「事業は何かを決めるのは顧客である」をしっかりやりつつ、「顧客に最高の感動を」という企業文化、自分たちのやり方に徹底的にこだわりぬき、結果としてそれが無二の差別化となり、Amazonが屈した会社。誤解を恐れず言うならば、やっていること自体は割と良くある事だと思うのですが、その熱量と徹底度合いが尋常ではなく、これが冒頭「評価が分かれる」という感想になった要因。

 

 個人的に心に残ったのは「我々は人を変えようとは思わない。我々のカルチャーに適合する人を採用する」という方針で、重要なポストがあいたままになってまでやり切る徹底度合いと、その上で入り込んでしまった「異分子」に対しての対応について。能力や実績ではなく会社の「カルチャー」を最大の判断基準としている点。実際に中小企業でサラリーマンとして働いていると良く見る「仕事はできるんだけど・・・・・・」みたいな人に対する明確な答えのひとつであり、「解雇」に対する考え方も会社に合わないから解雇するという一方的なものではなく、活躍できない環境に身を置く事はその人にとってもネガティブだからという「おもいやり」があり、なによりもこれが忌憚なく実行されている事が非常に響きました。

 

 もし、自分がザッポスと関わるとしたら。

 自分は採用されるのか?

 自分は貢献できるのか?

 自分は合わないと判断されないか?

 考えながら読むことで、新たな視点を得ることが出来る、良い本だと思いました。自分にとってザッポスは天国なのか、それとも地獄なのか。