爪の灯

元スーツ販売員が、ファッショナブルに節約を楽しむ系のブログです。コスパとは、商品価格だけで決まるものではない!

【サボる技術】「それが出来たらそれだけで食っていけますよ?」という返し。

 実務を行っていると、一見まっとうな話にに聞こえるがよく考えると相当な無茶ぶりになる指示や依頼、要望がある。軽作業で代表的なピッキング作業等で「書いてある通りの型式、個数でピッキングするだけなのに、間違える意味が分からない」等が好例である。これにかけて『ミスをゼロにする』を必達目標にでもされたら目も当てられない。

 

 上述の例だと最大限に簡素化された状態でもミスゼロは防げない。特定の期間中ミスゼロは「結果として」達成可能だが、過去・未来を含めると難易度が青天井になる。(※過去はタイムマシンが必要なのでムリゲー)というか、ミスゼロというのはミスする可能性をなくすという事に他ならず人間が関与する以上「うっかり」に代表される要素を排除しようと思ったら人間を排除していくというお話になるため大変だ。自動化や機械化をすれば良いかというとそうでもなく、機械のカタログとかにも100%の文字はない。これは前人未到なのだ。結果として今現在ミスゼロ等という事ではなく、他責を含めたミスがゼロになるロジックを構築できたのならば、それだけで人生7回は遊んで暮らせるくらいの金銭的価値があると思う。というか単に「ミスゼロ」だけでは大味すぎる。範囲が特定の期間中の結果としてのミスゼロなのか、発生原因をなくす系の仕組みとしてのミスゼロなのかを明確にしないと指示として成立しない。よって、単純にミスゼロで指示を出すことはパワハラになりかねない要素をはらんでいるといえる。戦おう。

 

 とはいえ目標としてミスゼロを持とうとするのは理解しなくてはならない。「99.999%正確な作業を行います!」は、ミスを許容する目標となるため適切ではないからだ。ミス発生率的な考え方が入ってしまうと、極論だが達成の手段として母数を増やすが成り立ち、目標達成の為の行動が拡販とかいう意味不明な感じになってしまい「はて、ミスゼロとは?」になってしまう。何やってるんだ俺は?みたいな。ゆえに件数管理&率管理は組み合わせて行う事がデキるリーマンのテクニック。で、やっぱり見栄えの良い、最上の目標を立てようと思ったらミスゼロという言葉や目標は避けられないのだ。とはいえ上述の通り、目指す所次第で難易度が激変する為、コミュニケーションは重要だ。上司が勘違いしてかガチのミスゼロを求めてきたらやんわりと「それが出来たら事業の柱になりますし、高い確率で世界を取れますよ」と返しておかないと地獄の幕開けとなってしまうので気を付けよう。※これができるのならばコンサルとして伝説を残せると思う。

 

 数字だけをずっと扱っていると、99と100を並べて「なんだ1しか差が無いじゃん、もうちょっと頑張ればいけるじゃん」という思い込みで話をしてしまう事があるのだが、その数字の性質を鑑みて判断する事が重要であり、0と1、99と100は「ある」か「ない」かという大きな差である場合があるので注意が必要なのだ。無いを在るにもどすという事はつまり、死んでしまった人を生き返らせるみたいな話になるという事を意識して置かなくてはならない。大抵、0.000001や99.9999くらいを求めているにもかからわず、面倒というか、うまく表現できずにこういう感じになる事が多いので、予めその温度感を自分の上司&部下と共有しておく。そうすると、雑な指示でも上手く回るようになるし、「仕方がない」という悪魔的な言葉も良い意味でつかわれるようになる。結果として場が正常に回り、いい感じにサボれるというわけである。