爪の灯

元スーツ販売員が、ファッショナブルに節約を楽しむ系のブログです。コスパとは、商品価格だけで決まるものではない!

本格靴、靴底にハーフラバーを張るのはどうなのか?考察。機能的にもかっこよさ的にも張るのが正解だと思うという話。

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 手持ちの靴をメンテナンスしていて気が付いた。買ったときは全部レザーソールだったのに、8~10年履いてたら全部ハーフラバーになっていたことに! で、なんでそうなったのか考えてみたら、機能性とかっこよさを兼ね備えた仕様だからであると思った。レザーソールの本格靴でよくある論争に「ラバーを張るか、否か」というものがあるのだが、割と見当違いなお話なのではないかと思っている。「張らない派」のメリットがあまりメリットしていないと思うからだ。ちなみに大前提として「日本国内で一般人が革靴を履く」という事を前提にしています。

 

 それぞれのメリット・デメリットを雑にまとめてみると、

 

【張るメリット】

 滑り止め

 多少水に強くなる(雨の日にがんがん履ける靴になるという意味ではない)

 耐摩耗性UP

 かっこいい

 

【張るデメリット】

 通気性ダウン

 見た目が悪くなる

 音が良くなくなる

 

 こんなところか。で、これ、デメリットがデメリットしていない気がするというか、何というか。まずデメリットを考えてみる。

 

 「通気性ダウン」だが、これは明確なデメリットであると思う。デメリットであるとは思うが、靴の下部(底)からの通気量ってどんなもんなのでしょうね? 靴の製法などによって変わってくると思うので何とも言えないのですが、到底張るメリットを覆せるとは思えず、また、「靴内の通気性だけ」を改善したいのならば、定期的に脱ぎ履きしたほうがよっぽど効果的だと思う。定期的に靴下変えるとか超効果的(靴を履き替えられないときのテクニック!)。 逆に、24時間靴履きっぱなしチャレンジレベルの運用をする場合、焼け石に水な気がする。革底の状態で数年運用したことあるけれども、普通に蒸れる。多少マシかなと思うわなくもないが、誤差レベルな気がする。また、後述のメリットでも触れるが、革底がストレス要因となっている場合、ストレスによる発汗UPで帳消しになる気もするので、これの個人的な結論は「通気性ダウンは確実にデメリットであるが、気休めレベル」である。

 

 で、残る「見た目が悪くなる」と、「音が良くなくなる」は現在では見当違いだと思う。まず音についてだが、音を、「靴と床が当たった時の音」カツカツというドラマティックな音のことだとすると、こんなもの、地面の影響を受けるに決まっているので、音の話をするのなら、「靴底と床材の最適な合わせとは何か?」になる気がする。極論、条件がぬかるみなら、長靴も革靴も変わらずちゃぷちゃぷ鳴るし。ラバー張ってもきちんとカツカツ音なるところあるし、歩き方もあるしで、機能のメリット・デメリットの話に組み込む内容では無い気がする。楽器じゃないんだし。もちろん、ラバー特有のキュッキュなる、不快なタイプの音がしちゃうのであれば問題だが、これはたぶんラバーの品質の話だと思うし、歩き方の問題も絡んでくると思う。

 

 「見た目が悪くなる」に関しても同じ。革底の美しさは認めるところである。あれはテンション上がる、工芸品的な美しさが、確かにある。しかし、修理をするレベルの靴ならば実用の道具でもあるはず。となると、比較対象になる靴底は傷がついた状態の靴底とするのが適切だと思う。傷だらけの靴底が美しくないとは言わないが、これは用の美の美しさだと思う。そして、用の美の美しさなら、ハーフラバーも同じようなものではないかと思う。そのうえで、ちゃんとデザインされた、しっかりとした技術で張り付けられたラバーと比較するべき内容ではないかなと思う。個人的には『傷のない状態の靴底をアピールする局面』でない限り、大差ない項目だと思っている。

 

 つぎにメリットを見直していきたいと思うが、「かっこいい」以外は読んで字のごとくなので省略。ここで特にアピールしたいのは「ラバー張ったほうが格好いい」という主張である。かっこいいとはどういうことか。余裕があることである。(大雨は別として)多少の天候を気にせず、自分の好きなものを選べる余裕、ぬれた大理石の床であたふたしない余裕が、かっこいい大人なのだと思う。

 

 逆を考えてみると良い。

 

 わかりやすく誇張するが、ちょっと雨が降ったくらいで狼狽え、濡れた床で滑って転び、パット見、いい感じの見た目だが実は靴の中びちゃびちゃで、ストレスフルな人をかっこよいと思うのか?という話である。※ストレスでかく汗はくさい。

 

 まぁ、ここまで書いておいて何なのだが、「革底の状態がエレガント」という事自体は否定していない。たとえそれが傷のついている状態でも。上述の通り、メリット&デメリットの要因は「見た目と水(雨)」に集約するため、「見た目が重要な場である事」&「水(雨)が影響しない場である事」に履いていく場合、革底の靴が良いという事になる。パーティとか、重要なプレゼンする日の権威付けとかには適しているので、自分自身で良し悪しを消化したうえで、おいしいとこ取りをするのが良いと思います。

 

 ↓尚、基本的に筆者は革靴で仕事をすること自体に対して何だかなと思っています。(でも革靴やスーツはかっこいいから好き。)

 

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  ↓シャツの下に着る肌着も、ズボン下も同じ考え方。

 

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