爪の灯

元スーツ販売員がプロ独身貴族視点で、ファッショナブルに節約を楽しむ系のブログです。

元スーツ販売員が語る!リクルートスーツの選び方!と、リクルートスーツにまつわる身も蓋も無い話。

f:id:tumenoakari:20150224190022j:plain

 

 ルールとは、お互いが共通の認識を持っていて機能するものだと思う。

 

 よくよく考えたら、「スーツ販売員→前職全く関係ない一般企業の会社員」というこの時期オイシイ職歴があるのにこの手のエントリを書かないのは手抜きだね!というわけで、業界人にはかけないような身も蓋も無い話を書こうかな!

 

 【リクルートスーツを解体する】

 そもそも、リクルートスーツなどというものは存在しない。求職活動用スーツ?そんなものは無いのである。では、巷に氾濫するリクルートスーツとは何ぞや?という話であるが、ヒトコトで言うと「ド地味なスーツ」である。※以降、分かりやすさを重視して、「リクルートスーツ」という単語自体は使いますよー。

 

 【リクルートスーツの本質】

 極論だが「没個性」、コレに尽きる。特に新卒の場合、自らの協調性を示すツールであると思ったほうが良い。これも暴論だが、リクルートスーツにファッションを持ち込むべきではない。ファッションを絡めてリクルートスーツを語るから、話がおかしくなるのだ。

 

 【店で売ってるリクルートスーツとは】

 定義するとしたら「濃色の、リクルートスーツのタグがついたスーツ」である。マジメな話、該当時期だけタグをつけて、それ以外の時期はタグをはずして普通の濃色スーツとして販売する。

 

 【結局、何を買うべきか】

 黒、紺、グレーの濃色で無地のシングルスーツを買えばよい。まず外れない。これに白いシャツ、暗すぎないネクタイ、黒い靴で完成する。正直、リクルートスタイルなんぞ、記号みたいなものであり、ぱっと頭に浮かぶであろうこの見た目が完成すれば良い。アイコンみたいなもんである。

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 【具体的な選び方】

 重要なのはフィッテング。見るからに窮屈そうな見た目になるものや、服の中で体が泳いでしまうほど大きいものは論外。肩や胸がちょうどよくフィットしても、変なしわ(ツキジワなど)が出るものも避ける。けれども、フルオーダーで無い限りはある程度は仕方が無いので、これは妥協点を探す作業となる。

 

 量販店であればだいたい「ブランド」という形で複数の型紙パターンで無地のスーツが揃えてあるからそこからなるべく自分の体に合うものを探すと良い。この場合、お店自体をハシゴするという方法も有効である。

 

 ココでいうフィッテングはあくまで「身だしなみ」レベルである事を認識しておくこと。ファッション的なフィッテングはまた別(あえて窮屈に着たりする等が有り得るので)であり、「身だしなみ」レベルのフィッテングであれば、セオリーが存在するので、楽なのだ。分かりやすい例だと袖の長さとか。

 

 【お得な買い方】

 予算と、なにより「どういう就職活動をするのか?」によるのだが、スーツは2着、シャツは4枚、ネクタイ2本、靴2足、ベルト1本、カバンとかは常識の範囲で、というのが良いかと思う。で、裏技的な買い方としては、2パンツスーツ若しくは全く同じスーツの2着買いがコスパ高め。

 

 2パンツスーツは1着で2着分の働きをする優れもの(圧倒的にパンツが痛みやすい為)なので、とりあえずコレ買っておけば間違いない。2着同じスーツを買うというのも発想としては同じだ。良い状態で長く着る事を目的とする買い方である。とはいえ、2着を「きちんとした管理のもと」着回せば早々へたらない。後述する「1着で乗り切る方法」もあわせて参考にしていただきたい。

 

 シャツは洗い替えである。枚数が増えるにつれ、ヘタるまでの時間が稼げ、洗濯に余裕が出る。最初期はシャツ使用のペースが分からないであろうから多めに4枚以上持つと安心だが、予算の都合もあろうし、超計画的に進めれば2枚で回らないことも無い。但し「洗濯間に合わずに2度続けて着るのは厳禁!」である。機会損失と新品のシャツを買い足す事を秤にかけたら圧倒的に機会損失のほうがきっつい。というか、その程度(礼を欠く装いで行く程度)の相手先なら会うこと自体を断れば?というのがこちらの見解である。

 

 靴は2足。予算的に厳しいかと思うので、余裕があれば。就職活動の運動量だと、2足あっても発汗による靴の傷みと雑菌の繁殖に対するケアが間に合わないので、実は2足以上欲しいのだが。なお、ここでケチると水虫と臭いの問題に苛まれる可能性があるので、どちらのリスクを取るかを把握した上で望むとよい。※社会人の出張で同じ靴を2~3日履きまわさなければならない事態となると、普段足の臭いに悩まない人でも嫌な感じになってしまう。一応ケア用品があるのでそういうアイテムも視野に入れて進めると良い。

 

 【番外編:1着で就職活動を乗り切る方法を考える】

 ケア用品をフル活用する。これは1着着まわしに限ったことではないが、着用したことで発生した痛みをしっかりケアしていかないとどんどんみすぼらしくなっていく。これでは清潔感が失われてしまうので、洋服ブラシと幅広ハンガーは必須。その上で下記A、Bの行動をとる。

 

 A 超計画的に行動する(シャツの洗い替えに対応)

 B 最大限座らない対応を取る

 

 Aはいうに及ばず。シャツを買い足せればこの問題は解消できる。流石に1着は厳しいと思うけど。Bが割りとしんどく、目的としては「スーツにしわをつけない事」になる。座るともも周りや、特に膝裏に座りしわができる。また、背もたれに背を預けると背中にもしわが出来る可能性がある。しわのあるスーツでは清潔感が伝わり辛くなってしまうので、ここは行動でカバーする。特に連続着用する場合、スーツのしわ回復が間に合わない可能性大なので、普段からしわがつかないような振る舞いをすることが肝要だろう。ちなみに、ズボンのしわはステテコなんかである程度の対策ができる。完全にしわをつかなくするほどの効果は無いけど、相当緩和される。

 

 重要なのは清潔感だ。要するに、しわの無いスーツ、汗染みや変色の無いシャツ、埃を払ってあるにおわない靴で望める環境を構築できればそれぞれ1個あれば良い。なぜ清潔感という単語がこれだけ取り上げられるか?分かりやすいからだ。服に興味があろうが無かろうが、分かるからこそ重要視される。

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 詰まるところ、リクルートスタイルとは、相手に、ひと目で清潔感と協調性を伝えることこそが本質なのだ。売る側が何を言おうが、結局見る側としてはそこくらいしか見ない。

 

 もちろん例外はある。

 

 しかし、相手の好みや趣向を把握している状況下ならまだしも、基本的にはブラインドの状況であろうから、どうしても「加点を狙う」装いよりも「減点されない」装いのほうが効率良くなる。

 

 日本の社会の、求職活動の積み上げ、その集大成である装いであると考えると、どちらかというと制服に近い性質のものであると思う。リクルートスタイルでのおしゃれが無い訳ではないが、感覚として、女子高生がやる制服でのおしゃれ(リボンを学校指定外のものに変えたり、ルーズソックスをはいたり)と同質と捉えると嫌がられたり消極的になったりというものが伝わりやすいと思う。シーンを考えろと。

 

 「内定、就業」という目的を果たす為のツールであると考えるのならば、リクルートスーツ、リクルートスタイルといったある種の「答え」があるのはむしろ僥倖であり、本来ならばこんなものの選定に時間をかけること自体が無駄なのだ。だからこそ、ファッションという概念をリクルートスタイルに持ち込むことを私は好まないのだ。

 

 ファッションとしてのスーツの始まりは、就業後、自分で稼いだお金、身銭を切って、その会社の空気を飲み下しながら始まるものであると、そう考えます。

 

 

 シャツとか靴とかに関してもいろいろ考えましたが、それはまた気が向いたときに別エントリで書きましょうね。

 

 参考拙作→

  平野ブラシ購入!江戸屋のブラシ&やっすいブラシとの比較レビュー!&ブラシ初心者に向けたアレコレ。 - 爪の灯

  一目でわかる、「幅広ハンガー」の重要性。 - 爪の灯

 デキる男のステテコ運用!夏のスーツでステテコはかないとか、意味わかんないレベル!むしろ穿かないのカッコワルイ!!! - 爪の灯

 

 ↓靴の雑菌対策としては多分最強クラスの対策アイテム。ただし、安くは無い。

[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY モールドクリーナー 2060 (マルチカラー)

[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY モールドクリーナー 2060 (マルチカラー)

 

 

トピック「就活生」について。